キム・ギュリ(旧キム・ミンソン)

[プロフィール]
生年月日:1979年8月16日
身長、体重:168Cm、46Kg
家族事項:1男4女の中の四番目
趣味:映画鑑賞、音楽鑑賞、各種スポーツ
特技:歌(ラップ)、ダンス、表情演技
 
[ドラマ]
2005年 KBS 『Loveholic』(ラブホリック)、MBC 『ヨンジェの全盛時代』
2004年 MBC 『漢江水打令』
2003年 SBS 『天女と詐欺師』
2002年 MBC 『ヒョンジョン 愛してる、SBS ガラスの靴』
2001年 SBS 『離別のない朝』
2000年 SBS 『メディカルセンター』
1999年 KBS 『学校』
 
[映画]
2011年 『豊山犬』
2010年 『愛が恐い』
2009年 『オガムド』
2008年 『美人図』
2007年 『人類滅亡報告書』、『仮面』
2004年 『下流人生』
2002年 『二十四、アフリカ』
2001年 『2009ローストメモリーズ』
2000年 『海辺に行く』
1999年 『女高怪談二度目の話』
 
[受賞歴]
2001年KBS演技大賞新人演技賞
2000年白象芸術大賞新人女優賞、映画評論家賞新人女優賞
 
キム・ギュリ(旧キム・ミンソン)は軽快な映画によく似合う。彼女を深刻な雰囲気に合わせるには、イメージがあまりに明るくて可愛い。お転婆のイメージがよく似合う彼女。韓国版「テルマとルイス」と言える映画<アフリカ>で、彼女はジーナデービスに当たる配役を仰せつかった。
理知的で冷徹なイ・ヨウォンとは逆に、楽天的で事態の深刻さをあまり深く考えない彼女の姿は若干の軽さと白痴美を含んでいる。感情を率直に表現する単純性によって彼女はより素直で人間的に見える。高い身長に比べてやや小さめの顔だが、目鼻立ちがしっかりしているために彼女の顔は余り小さく見えない。物怖じしたような大きな目と丸い感じの鼻、それから分厚い唇が似合うマスクは、粘土で作った人形のように柔らかく丸々としている。そのため鋭利で冷たい雰囲気とは反対の暖かくて善良なイメージを与えてくれる顔だと言える。まだ磨かれていないナチュラルさがキム・ギュリの一番大きな魅力だろう。だからわんぱく小僧のようにふるまっても突き刺すようなトゲはない。
特に黒くて大きな目玉のように優しい表情を持ったキム・ギュリは、それゆえにドラマでは捨てられた未婚の母として憐愍の情をかき立てたりした。しかし彼女には大声で笑う世間知らずのお嬢さんの方がもっと似合って見える。涙よりは笑いが似合う溌剌とした可愛い顔だからだ。
90年代後半から2000年代初期まで、ドラマとスクリーンで旺盛な活動を見せてくれた。彼女の出演作で1998年の恐怖映画『女子高怪談』と、2001年のドラマ『ソニ、ジニ』はファンの記憶の中に鮮明に残っている。
特に映画『女子高怪談』はキム・ギュリという俳優をスターにした映画というだけでなく、興行でも成功を収めた。 
『学校』や『女子高怪談2』で制服姿だった彼女は、一気に成熟した淑女になった。そしてそのきっかけになった作品は、2008年映画『美人図』といえる。国内だけでなく海外でも破格的だという賛辞を受けて、彼女のカムバックを知らせた。多くの女優が役割の難しさ(男装の女)と、破格的な露出シーンのために告辞したこの映画で、彼女は堂々と演技した。
個性がありながらも確かな演技力に、非の打ちどころがなかった。
しかし彼女はどんな理由があったのか、2009年7月に突然改名した。キム・ミンソンという名前からキム・ギュリに。当然周囲では多くの憶測が乱舞した。10年以上大衆が慣れ親しんだ名前を変えるのは、大きな決心が必要だっただろう。認知度とイメージが生命の俳優に、突然の改名は容易ではないことだ。しかし彼女は「杯をカップと呼んでも本質は変わらない」という所信で、人生の第2幕をスタートした。

『美人図』以後、後続作を決めるのが難しいほど苦悩の時間を過ごした彼女は、何年間かのスランプを後に彼女が予告した第2幕の演技者人生を歩き始めた。明るい微笑は変わらない。 
2010年『愛が恐い』という映画をかわきりに、2011年キム・ギドク監督の映画『豊山犬』、ダンス競演プログラム『ダンシング・ウィズ・スター』で今まで見ることができなかったダンサーとしての才能を思う存分発揮して、大衆に多様な姿をアピールしている。また化粧品のCMなどのミューズとして注目され、キム・ギュリという俳優自身が自ら悟った第2幕のように、華やかなスポットライトを浴びて輝いている。