女子選手とSG・GIの主な記録
1999年(平成11年)には山川美由紀が女子選手として41年ぶりにGI(四国地区選手権)で優勝した。
2001年(平成13年)には寺田千恵が女子選手として初めてSG(第11回グランドチャンピオン決定戦競走)優勝戦に進出した(優勝戦は5着)。
2001年(平成13年)は大島聖子が男子選手を抑えて最多勝タイトルを獲得した。これは女子選手としては初めて。
2006年(平成18年)には横西奏恵が女子では2度目のSG(第41回総理大臣杯競走)優勝戦に進出した(優勝戦は6着)。
男女が同じ条件で戦う競艇
競艇の特色の一つは「男女が同じ条件で戦う」ことである。
競艇の産みの親の一人である笹川良一は、太平洋戦争後「これからは男女が同じ立場になる時代が来る」と痛感。
当初から女子にも選手への道を開くことを構想し、実践した。
第1回全日本選手権には早くも4人の女子選手が出場し、1950年代には周年記念で3人が優勝している。
1960年代には女子の選手数が激減し一時は4人にまで落ち込んだが、1980年(昭和55年)にデビューした田中弓子の活躍を機に再び増加に転じ、現在は約1500人いる選手の1割を占める。
女子選手限定のレースも行われている(GI女子王座決定戦、GIII女子リーグ、オール女子。男女混合戦でもシリーズ中に女子選手のみのレースが組まれることがある)が、多くは男女混合のレースであり、体重制限が3kg軽い(男子は50kg以上、女子は47kg以上)以外はすべて同じ条件で争う。
この体重差がレース展開に大きな影響を及ぼすこともあり、1周1マークでは前を許したものの、バックストレッチで驚異的な伸びを見せて追いつき、2マークで逆転するなどとい
ったケースも多く見られる。
男女混合のレースで女子選手が勝つことは日常茶飯事で、一般戦では女子選手がシリーズ優勝することもそれほど珍しくなく、中堅以下の男子選手がトップクラスの女子選手に勝つことは容易ではない。